宇部市在住書家『池田知穂』公式ブログサイト
11月 5日(月)
夕方から冷たい雨、こうしてひと雨ごとに秋は深まり冬へと近づいていく。小さな私の部屋も
フローリングのせいかぐっと冷え込んでくる感じだ。
話は全く違うが、一昨日部屋の電球をすべて新しくした。点滅し始めたわけではないが、妙に
暗く感じて、目が疲れる(私くらいの年代は明るさに敏感なのだ)。交換したらなんとまぁ、
明るいこと!深まる秋には情緒がなく不似合いだが、パーッと明るい、心まで明るくなりそうだ。
気がつかなかったけど、電球もよく働き疲れていたんだな。
11月 4日(日)
昨日、今日と素晴らしい秋日和なのに、ずっと家にいて手本書き、作品書き、頑張る割には
はかどらず。昨夕ちょっとおつかいに出かけたら夕焼けの美しいこと!夕日で赤というか紫と
いうか雲が染まっている。ハンドルを握りながら刻々と変化する空の色に思わず見とれて
しまった。この情景をなんとか永久保存できないものか、なんて思うが絵が描けるわけでも
ないし、しかたなく「あかね雲」。紫の墨で書くが、大自然の美しさには遠く及ばない。
11月 2日(金)
「吾が心秋月に似たり」 私の心は秋の月が澄み切っているのに似ているという意味。
まあこれは理想、俗人である私はこうはいかない。清々しい心でいられる時もあれば、何でも
ないことに腹をたてたり、素直になれず心が濁り自分自身がいやになったり...
毎日がこれの繰り返し、色々あるから人間なんだと自分を慰めてみる。
自省の気持ちを込めてこの言葉を書いた。
切れ味鋭い白狸の毛の筆を使ってみた。
11月 1日(木)
今年も残りわずか、いよいよ11月に入った。日中は過ごしやすくても朝夕は思わずもう一枚
羽織りたくなるような肌寒さだ。風邪には要注意、熱にはすっごく弱いタイプ、寝込んでも私達の
仕事には代わりがいない。
でも深まる秋と共に楽しみが増すのは庭の木々(せまーい庭だけど)。青々とした瑞々しい
木の葉もいいが、見事に紅葉した木の葉も風情があっていいものだ。
庭の木の葉を添えて霜月と書いた。
10月 31日(水)
公孫樹?何の木?何て読むの?競書雑誌の課題に出ていて読めないし...
お弟子さんで物知りの人がいて「いちょう」と教えてもらった。銀杏と書くなら解るけど、漢字は
奥が深い。さらに辞書で調べてみるとちゃんと載っているではないか!孫の代でなければ
実らないことからこの名があると書いてある。読みは「こうそんじゅ」でいいようだ。
これで胸のつかえがすっきり!
それにしても桃栗三年、柿八年...というが銀杏はもっと年数が必要なのか!なんだか
物知りになった気分。
10月 30日(火)
愚においては毒となり、智においては薬となる。薬の飲み方を正しく...と言っているのでは
ないらしい。空海(弘法大師)によると何事も誤れば毒となり、自分も他人も傷つける働きを
するが、正しく使えば薬となり苦しみを取り除くものとなって働く。だから傷つけあう人は迷って
いるといい、いたわりあえる人を悟っているという。
へぇ~!奥が深いんだ...適当な例が見当たらないが、智においては薬となる方で人を
いたわることのできる人でありたいと思う秋の夜でした。